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行動に着目する [教育雑感]

行動分析が分かりやすく書かれた本。

メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)

メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)

  • 作者: 奥田 健次
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/11/16
  • メディア: 新書




イラストでわかる ABA実践マニュアル: 発達障害の子のやる気を引き出す行動療法

イラストでわかる ABA実践マニュアル: 発達障害の子のやる気を引き出す行動療法

  • 作者: 藤坂 龍司
  • 出版社/メーカー: 合同出版
  • 発売日: 2015/10/15
  • メディア: 単行本




なかなか面白かった。
どうも内面とか原因とかを考えてしまうのだけど、行動分析は行動のみに着目するのでいたってシンプル。
もっと割り切って考えればいいと思った。

うちのクラスの男の子。
つい、できないことがあるとパニックになってしまう。
図書の時間に図書館に行こうとしてもなかなか気持ちが切り替えられずいけない。
他の子を図書館に連れて行き、その後その子を説得。

なぜパニックになったかは分かった。
だから気にしなくていいよとあれこれ言葉を変えて言ってみても聞き入れない。
だから余計に私もイライラしてくる。

私はとりあえず、彼を図書館に連れて行きたい。
ということで説得をやめ、とにかく教室を出る手立てを考えた。
「10歩でここまれこれるかな?」
今まで説得されてうんざりしていた彼だが、しばらくしてこちらに歩いてきた。
でもまた元の場所に帰っていった。
「じゃ、今度は7歩で来れる?」
と聞くと、今度は数を数えてやってきた。
それでも図書館に行こうとするのは嫌がるので、「図書館まで50歩で行こう」と言って
数えながらいった。図書館に行く頃にはすっかりご機嫌になっていた。
図書館にスムーズに行けたことをしっかりほめて強化。
帰りは少し渋ったけど、随分切り替えが早かった。

説得して無理矢理連れて行ってもこちらも相手も疲れるだけ。
「歩く」という行動に目を向けると、いろんなことがスムーズにいった。

今回の場合、違うことに興味が向くと気持ちが切り替わるという彼の特性がうまくいかせたかなと思う。

心は見えない。
行動は見える。
心が変われば行動が変わるというけど、行動が変われば心も変わる気がする。
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