感激！！ウィキッド観劇！

東京に来てます。

ダメもとで、汐留の四季劇場に行ってみたところ、ウィキッドの当日券が発売されているではありませんか！
待つこと、30分。
前から３列目をゲットできました。（でも右端だけど）

知り合いからも「楽しかったよ～」と言われていて、前々からみたいと思っていたウィキッド。
やっと念願かなって見ることができました！


楽しいというか、感動しました。
というか、号泣しました。（ＴｏＴ）
四季のステージでこれだけ泣いたのは初めてです。
オズの魔法使いをモチーフにしたお話なのですが、実に深く、考えさせられる内容でした。
ストーリーや詳細はＨＰをご覧ください。
http://www.shiki.gr.jp/applause/wicked/index.html

みんなから愛されるけど、たいして才能はなく、八方美人なグリンダ。
緑色の顔をしてみんなから嫌われてはいるけれど、ものすごい才能の持ち主のエルファバ。

グリンダがとてもまぶしかったです。
きれいで、みんなに愛想を振りまいて、甘え上手で、周りを元気にして、人気者。
グリンダみたいに人気者だったら楽しいだろうなぁ。

エルファバは、「顔が緑」というコンプレックスがあるにも関わらず強くたくましい。
でも、それは強がっているだけのところもあり、あきらめもあり。
（なんだか自分と重なるところが多くて共感。でも私には類まれなる才能はないけどーー；）
ちょっと気が強いところがあるけれど、しっかり自分の考えをもち、それがはっきり言える人。

エルファバは頭がよく、正しいことをきちんと見極められるいい魔女だったのに。
あからさまに兄弟で差別を受けるのに、足の悪い妹の面倒を見るやさしいエルファバだったのに。
「悪い」魔女にさせたのは、まわりの人。
まわりの風潮やうわさに流され、正しいことをわかろうとしなかった人々がエルファバを悪い魔女に仕立てたのです。
兄弟に先立たれ、恋人と離され、親友に裏切られ、周りからも嫌われ・・・・
自暴自棄になって、悪の道に進んでいくエルファバがものすごく悲しかったです。
スターウォーズでダークサイトに入っていくのと同じ心境かな？！
でもすごく気持ちがわかる。

グリンダはその逆。
もちろん、グリンダ自身悪気があってやっているわけではなく、pure。でもpoor。
憎めない。やっぱりかわいいし、素敵。なんだろ、今でいう小悪魔＆天然ボケなのかもしれない。


そんな二人が同じ男性（フィエロ）を好きになるのですが・・・・。
フィエロはエルファバを選びました。
フィエロは周りに流されず、ちゃんと見極める目をもっていたのかもしれない。

最後にはフィエロはかかしに、エルファバは死んでしまう（それとも魔法使いでなくなる？？）のですが、最後の最後にエルファバは好きな人と結ばれるわけで。
グリンダは「よい魔女」としてみんなから愛され続けます。

私は、悲しすぎるけど、一人の人に愛されたエルファバの方が幸せなんじゃないかと思いました。
グリンダの笑顔が最後はむなしく感じました。


・・・・そんなこんなで実に考えさせられるミュージカルです。
ただのエンターテイメントではありません。
もちろん、セットも衣装もすごく豪華。歌も生伴奏でとても素敵です。
でもそれ以上に、物語の内容が深いのです。
で、ところどころ、オズの魔法使いの原作のエッセンスも入っていて、すごく楽しめました。

ちなみにエルファバは樋口麻美さん。かっこよかった！
グリンダは沼尾みゆきさん。すごくきれい！うっとりしてました！


かなりおススメです。
またみたいです！！